3階建て住宅の間取りを考えるときは
いくつかのポイントを押さえておくとスムーズに進みます。
目次
意外と忘れがちな採光面もしっかりチェック
3階建て住宅なら無条件で採光面に優れている、
と考えてしまいがち。
確かに、3階建て住宅だと自然と住宅そのものが高くなりますので、
周辺の建物の干渉を受けず採光がしやすいケースは多いのですが、
実際には採光の設計に失敗してしまい、
日当たりが悪い3階建て住宅もあるのです。
3階建てにしたら日が当たらなくなった!?
2階建てなら問題なかったのに3階建てにしてしまったばかりに
3階部分が日陰になってしまった、というケースもあるので、
事前のシミュレーションは重要です。
意外とやってしまいがちなミスですから、3階建てだからといって
絶対に日当たりが良いということはないということを覚えておいてください。
日当たりのよい家にするためのポイント
採光については、建築士など専門家の意見を
きちんと聞いておいたほうが良いでしょう。
しかし、任せっぱなしではなく、
設計の段階で採光面についても確認しておくことをおススメします。
実際に自分でも建築予定地の周りを歩いたりしてみて、
日陰を作ってしまいそうな建物があったら
事前に建築士に相談するなりしておきましょう。
建ててしまったあとではどうしようもありませんよ。
お子さんがいるのならリビングの位置にも注意
あまり広くない土地に3階建ての住宅を建築する場合、リビングの位置によっては
家族が顔を合わせる機会が少なくなってしまう恐れがあります。
多感な時期のお子さんとはなるべく毎日顔を合わせておきたいですよね?
お子さんがおられる家庭は特にリビングの位置にも注目しなくてはなりません。
こんな間取りに要注意
でも、3階建て住宅の場合、階段で一気に下の階まで
降りられるような造りになってしまうことも多いですし、
ドアで隔たれてしまってお子さんと顔を合わせる機会が
少なくなってしまうこともあります。
一見、便利そうですが、リビングを通らずに外に出られるようだと
お子さんがわざと家族と顔を合わさないように
外に出てしまうことも可能になるので、親御さんの心配も増えてしまいそう。
家族の絆が強くなるおすすめの間取り
下の階に降りるためには必ずリビングを突っ切らないと
いけないような造りにしておくと家族が顔を合わせる機会も増えると思います。
実際、このような間取りを採用するご家庭は多いですよ♪
ほかにも工夫次第で家族が集まりやすく、
家族の存在をいつも感じていられる間取りにすることができます。
家族や建築士と相談しながら、
家族が自然に顔を合わせられるような間取りの住宅を考えてみてくださいね。
優先順位をしっかりと確認しておくこと
家は家族みんなで住む場所ですから、一人の意見だけを採用するわけにはいきません。
家族みんなが嬉しい注文住宅に
たとえアナタが家族を養っている一家の大黒柱であったとしても、
アナタだけの意見を採用して家造りをするのは
良い家づくりとは言えません。
家族全員で長く暮らしていく家なのですから、
間取りを考えるときにも家族全員の意見を聞いておきましょう。
家族で何度か話し合いの場を持ち、
それぞれの優先順位をしっかりと確認しておきましょう。
恐らくママだとキッチンや浴室などの
水回りにお金をかけたいと思っているでしょうし、
どこに配置するかにもこだわりを持つでしょう。
パパさんだと趣味のシアタールームやガレージが欲しい
と考える方もいるかもしれませんね。
こうやって家族全員の意見をしっかりと聞き取り、
優先順位を確認しつつ間取りに反映させていくことが大切です。
意見や要望をまとめる工夫
ただ、みんなの意見をすべて採用していてはなかなか間取りも決まりませんし、
着工までにも時間がかかってしまうでしょう。
ある程度の妥協をすることも大切ですから、
そのためにも優先順位を決めなくてはいけないんです。
これはもう家族で納得いくまで話し合うしかないですね。
あとは予算や専門家の意見も聞きつつ話を細かく詰めていけばいいでしょう。
また、家族の中で一番家に長い時間いる人の意見を重視することも忘れてはいけません。
スペースを上手に活用することが大切
3階建て住宅を建築しようとする方の場合、
狭い土地に家を建てようとしているケースが多い傾向にあります。
もちろん、広い敷地に3階建て住宅を建築するような方もおられますから
一概には言えませんが、
狭い土地を活用した結果3階建てになってしまうことが多いのが現状です。
そのため、狭い土地に3階建て住宅を建てる場合は
それぞれのフロアの面積が狭くなってしまうことも多いですから、
スペースをいかに有効活用するかが重要となってきます。
無駄なスペースを省く工夫
狭小の3階建て住宅に限らず、住みやすい家を建てるためには、
少しでも無駄なスペースを失くすという工夫をしていきましょう。
スペースに無駄ができてしまうとそれだけ
それぞれの部屋数やスペースが少なくなってしまいますから、
いかに上手に空間デザインするかが重要ですね☆
このあたりは建築士の腕の見せ所でもあります♪
狭小住宅の建築、設計を得意とするような建築士もたくさんいますから、
そのような空間デザイン設計の専門家に相談するのもいいかもしれません。
吹き抜けをを取り入れる
単純に吹き抜けにするのではなく、吹き抜け階段などにすると、
明るさが保たれた広い空間を演出することができます。
また、そのまま階段の下を何かのスペースとして使うことができるので、
インテリアや観葉植物、空気清浄機や暖房器具を置いても良いですね。
ロフトを取り入れる
ロフト造りにすれば限られたスペースをより有効的に活用することができるでしょう。
こちらも、吹き抜けを活用した例ですが、
3階建ての高さを活かし、吹き抜けをうまく採光や空間演出に繋げていきましょう。
スキップフロアを取り入れる
スキップフロアは、1階と2階の間に、1.5階、または中二階というとイメージしやすいでしょう。
空間を広く見せながら、収納を増やしたり、
狭小住宅でも床面積を多くすることができます。
他にも、自分でもいろいろアイデアを出して建築士に相談しても良いですし、
少しでもスペースの無駄をなくすようにしてくださいね。
建築や住宅の専門用語を覚えておく
これから3階建て住宅の間取りを考えよう、と思っている方は
まず住宅用語を多少でも覚えるようにしてください。
もちろん、専門家ほどの知識が必要というわけではありません。
間取りを考えるときには基本的な情報や予備知識を知っておくと
それだけでスムーズに進みますし、
設計をしてくれる建築士の方にも要望を伝えやすくなります。
LDKなどの略称を知る
間取りを示す専門用語の一つに
LDKがありますが、これは皆さんご存じですよね?
今まで賃貸住宅を借りたことがあるという方ならきっとご存じだと思いますが、
これはLがリビングを、Dがダイニングを、Kがキッチンのことを指しています。
だいたい3LDKや5LDKといった具合に数字が組み合わされますが、
この数字が部屋数ということになります。
3階建ては3LDKがちょうどいい
3階建ての注文住宅の間取りにおいても、
リビングやダイニング、キッチンは当然必要ですね。
それに加えて、家族のプライベートスペースになる部屋数を決めていきます。
一般的に狭小住宅と言われる住宅においては、
1階はインナーガレージとバストイレ、洋室など1部屋を設け、
2階にキッチン・リビング・ダイニング
3階に二部屋を設置する例が多いです。
将来を見据えた間取り設計を
建築士の方と間取りの設計について話し合うときにも
「〇LDKくらいだと~」という具合に
普通に会話の中に出てくるワードですから
しっかり覚えておきましょう。
部屋の数は家族の人数によって大きく違ってきますが、
部屋数が多すぎても無駄な空間をつくってしまったり、
少なすぎて後で間仕切ることに苦労したりと、住みにくい家になってしまいます。
案外軽く考えてしまって、後で過不足が出やすい部屋数ですが、
家族のライフステージをふまえ、慎重に考えるようにしましょう。
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