20坪の狭小住宅は安いと思っているあなた!それは大きな間違いかもしれません。この記事では20坪の注文住宅の建築費用や費用を抑える為にしておくことをご紹介します。
目次
20坪注文住宅の建築費用
まず初めに、皆さんが一番気にしている建築費用のお話をします。20坪の注文住宅の建築費用はいったいいくらなのでしょう?
建築費用は各ハウスメーカーや工務店が設定している坪単価によって大きく変動します。例えば坪単価が55万円の業者に依頼した場合、20坪×50万=1,000万円ということがわかりますね。
坪単価の安い業者にすればするほど、建築費用が安くなるでしょう。では、坪単価の安い業者をどのような方法で探せばいいのでしょう?坪単価+業者名で検索して探す方法もありますが、おすすめしません。
理由としては坪単価の定義がハウスメーカーによって異なる場合があるからです。より正確な建築費用を知りたい場合は、見積もりを取る方法が確実です。
1社から見積もりをとってすぐに「納得の金額だから契約だ!」と話を進めるのは危険です。必ず相見積もりをしましょう。
上記の記事で強くお伝えしている通り、相見積もりをすることで一番安い家づくりが可能になるのです。
費用を抑える4つのコツ
20坪住宅を建てるにあたって、費用を抑えるコツをご紹介しておきます。
率直に予算を伝えておこう
20坪の狭小住宅なら安い費用で注文住宅を建てることができる、と喜んでいる方もいるかもしれませんが、実際にはそうでもないことが多いです。
狭小なスペースに家を建てるとなると土地代などは安くなりますが、その分いろいろな創意工夫を盛り込む必要性が出てきますし、快適に暮らせるためのスペースや機能性を確保するとなるとそれなりにお金がかかってしまうものなのです。
では、どのようにして建築にかかる費用を抑えればいいのでしょうか。一つには率直に予算を伝えるということが挙げられます。注文住宅は施主と建築を行う会社との意思疎通がしっかりできることで初めて完成しますし、きちんとコミュニケーションが取れないと理想の家を手に入れることはできません。また、最初に予算を伝えることで設計者がそれに応じたプランを立ててくれます。
予算を伝えずに話を進めてしまうとどうしても建築士の考えが先行してしまいますし、コストがどんどん嵩んでいくことも珍しくありません。こうなると当初の費用を抑えたいという思いもどこへやら行ってしまいますから、まずは最初にしっかりと予算を伝えておきましょう。
これくらいしか予算を出すことができない、と伝えておけば建築士も無理を言うことはないでしょうし、予算に応じた最適な設計プランを提案してくれるのではないでしょうか。
開放感のある家は低コスト
20坪程度の住宅だとどうしても一つ一つの部屋のスペースが狭くなってしまいます。そのため、狭小な住宅を建てるときにはできるだけ開放感が溢れる造りにします。このような開放感のある家は高くついてしまうのではと思われるかもしれませんが、しかし、実際には開放感のある家のほうが建築費を抑えることができるんです。
よくよく考えてみると分かりますが、開放感のある家というのは間仕切りなども少なくできるだけ、一つ一つの部屋を広く見せるように設計されています。
つまり、間仕切りを造らないため壁の数が少なくなりますし、使用する柱や石膏ボードも少なくなりクロス工事の手間なども省くことができるんです。使用する建材の数も少なくなりますからトータルで材料費を浮かせることができるんですね。
一つ一つの部屋を広く見せるような設計の部屋だと必然的に使用する材料が少なくなり、職人の手間も少なくなるのでトータルでコストを引き下げることが可能となります。
開放感のある家はデザインや材料費が高くなるのでは、と懸念を抱いていた方もいるかもしれませんが、実際にはコストを抑えることができますからおススメです。費用を抑えることができるだけでなくデザイン性にも優れていますし、工期も短くなります。このように、いろいろなメリットがありますからぜひ検討してほしいですね。
ローコスト住宅を建てる
ローコストで注文住宅を建築しているローコスト系ハウスメーカーが人気となっています。従来の常識では考えられないほどの坪単価で建築を行っているようなメーカーもありますし、低予算で家を建てたいという方の強い味方になっています。
20坪の狭小な住宅を建てたい方にとっても低予算のプランを立ててくれるでしょうから、一度ローコスト系ハウスメーカーにも相談してみるとイイかもしれません。
ただ、ローコスト系ハウスメーカーは建材の一括仕入れや手間の削減などによって大幅なコストダウンを図っていますから、デザイン性などにこだわった狭小住宅だとかえって高くついてしまうことも考えられます。
また、こうしたローコスト系ハウスメーカーだと規格外のことができないことも多いですから、間取りの変更を依頼したり、建材をもっと安いものにしてほしいと言ったりしても対応してくれないことも考えられますから注意しましょう。
自分でDIYで費用を抑えよう!
これはある意味究極の方法とも言えるかもしれませんが、どうしても20坪の狭小住宅を安く建てたいというのならやれることに関しては自分でやってみるというのもアリです。要するに、DIYで自分も家造りに参加してみるということですね。
最近では施主の希望に応じてDIYをさせてくれるような工務店も増えているようですし、子供たちの思い出作りにと家族でDIYを行うようなケースもあるみたいです。部屋の内装の珪藻土塗りやエクステリアのペンキ塗りなど、できるところは自分たちでやってみるとその分職人さんに支払う手間賃が少なくなります。
人によっては内装のほとんどを自分で仕上げてしまうというツワモノもいますし、当然コストを低くすることができますよね☆DIYは面白いですし、人によってはこれをきっかけに木工や工作が趣味になってしまうような方もいるのだとか。
最近ではコストダウンと思い出作りのためにDIYで家造りに参加している方は実際に増えていますし、協力的な工務店も増えています。究極のコストダウンの方法ですからおススメですよ。
20坪住宅(狭小住宅)のメリット
20坪と聞くと狭いイメージが強いですよね。狭小住宅のメリットってどんなところにあるのでしょう。
狭い土地でもOK!土地代が安い
これは最大のメリットですね。特に都心に行けば行くほど土地代がバカ高いですから…。20坪なら当然土地も広くなくて済むわけですから安く土地を手に入れることができるというメリットがあります。
注文住宅を建てるときにはまず土地探しから始まりますが、土地代って本当に高いですよね・・・。20坪の家を建てるのなら広い土地は必要ありませんし、狭小な土地でも十分家を建てることはできます。
エリアによって土地の価格は変わってきますが、先ほども言ったように土地の価格は基本的に高いものですし、場所によってはそれが大きなネックになってしまうこともあると思います。
土地の面積が狭くてイイということはそれだけお金も節約できるということですから、建築費に回すことができますね。土地の価格が安値なら毎年課税される固定資産税も安くなりますからランニングコストという面でも優れています。
ただ土地を安く手に入れることができるというだけでなく、長期的なメリットがあるということについてもぜひ覚えておいてほしいですね。土地を購入する費用は意外と高くなりがちですし、そこで頭を抱えている方も多いと思いますが、
20坪の狭小住宅ならそのような心配事もなくなりますよ。
引き渡しまでの期間短縮
20坪の住宅だと工事期間も必然的に短くなります。これも当たり前の話ですが、小さな家と大きな家とでは小さい家のほうが作業が必要なところも少ないですし、総合的な作業時間が短くなります。
そうなれば職人さんの手間も少なくなりますし自然と工期は短くなるでしょう。通常3ヶ月ほどかかる注文住宅の建築が早ければ一ヶ月半程度で完成してしまうということもあります。
住宅の完成が早くなれば入居できるのも早くなりますし、それだけでも大きなメリットではないでしょうか。夢のマイホームに早く入居したいと考えるのは誰でも同じことですし、できるだけ早く新居での新生活をスタートさせたいものですよね。
仮住まい費用も軽減
早くマイホームに入居できるというだけでなく、家が完成するまでのあいだの仮住まい費用も軽減できるというメリットがあります♪建て替えなどの場合は家が完成するまでのあいだアパートやマンションを仮住まいにして生活する必要がありますが、そうなると当然家賃もかかってしまいますよね。
仮住まいの期間が長くなればなるほど家賃を支払う期間も長くなりますし、余計な出費が増えてしまうでしょう。なるべく節約して家を建てたいと考えている方にとってこんな余計な出費は嫌なものですよね。
20坪の広さの注文住宅なら工期も短くなることが多いですから仮住まいで支払う家賃なども大きく節約できるのではないでしょうか。
建物の価格も節約できる
これも言ってみれば当たり前のことなのですが、20坪の狭小住宅ならそれだけ柱や梁などの木材も少なくすることができますし、内装材なども少なくできます。そのため、注文住宅建築におけるトータルでの予算を少なくすることができるというメリットがあるんです♪
夢のマイホームと言ってもいくらでもお金をかけられるわけではありませんし、少しでもお値打ちに家を建てたいと考えるのは誰でも同じことですよね。20坪の狭小住宅は予算を重視する方におススメの家と言えます。お金が十分ある方ならいくらでも建築費にかかってもいいかもしれませんが、この不況のさなかそのような景気のイイ人はそうそういないでしょう。
できればコストをなるべく引き下げたいと考えるのは普通ですし、上手に予算の枠内で理想的な住宅を建てたいと考えるのが普通ですよね。狭小な住宅はまさにそれにピッタリなんです♪
先ほども言ったように建物の面積が狭くなるということは石膏ボードやフローリング材の数も少なくなりますし、職人さんが作業する期間も短くなるため手間賃も節約できます。
20坪住宅(狭小住宅)のデメリット
20坪の狭小住宅にはいろいろなメリットがありますが、やはりデメリットもあります。
メリットばかりに目が行ってしまうとデメリットをまったく理解せずに建築してしまうことになりますし、実際に暮らし始めてから後悔することにもなりかねません。
具体的に20坪の狭小住宅にはどのようなデメリットが存在するのかというと、隣の家と近くなってしまうため防音対策が必要になるケースが多いということが挙げられます。
スペースをフル活用して建てられる狭小住宅ですし、建物自体が小さいためどうしても隣の住宅と近くなってしまう傾向にあります。そのため、エアコンの室外機の防音にも気を配る必要がありますし、子供部屋の防音などが必要になることもあります。
また、間取り的に三階建てになってしまうことが多いため耐震工事のやり方によっては坪単価が高くなってしまうということが挙げられます。
これはハウスメーカーや工務店の設計、工事の方法などによっても大きく変わってきますが、耐震工事の方法や工法によって価格が高くなってしまうこともあります。ただ、トータルで考えるとやはりメリットが多いですから、20坪の狭小住宅を検討するのは悪いことではありませんよ。
注文住宅で後悔しないために…
イメージ通りの注文住宅を安く建てる方法はこちら。