二世帯住宅を建てるときにはポイントを押さえて間取りを考える必要があります。
二世帯住宅はお互いのプライバシーに配慮する
二世帯住宅なら両親とほとんど一緒に暮らしているようなものですから、
あらゆる面でメリットを享受することができます。
ただ、二世帯住宅での生活を巡ってはいろいろな意見がありますし、
二世帯住宅での生活は絶対に無理!という方もいます。
そうならないために、二世帯住宅の間取りや造りで失敗しないよう
気を付ける必要があります。
二世帯住宅とは一つの住宅に二つの世帯で住むことになるのですが、
ただの同居ではなくお互いが生活するエリアはそれぞれ別々になります。
プライバシーのない二世帯住宅とは?
しかし住宅によっては、どちらかから自由に行き来ができ、
プライバシーにあまり配慮されていないこともあります。
二世帯住宅での生活を嫌がってしまう方の多くはここに不満を抱いているのです。
二世帯住宅でお互い気持ちよく生活するためには
お互いの生活に入り込み過ぎないということが大切です。
勝手にこちらのスペースに入ってきてしまうようだと、
親子ならまだしも、義理の親子関係の間柄では、あまりいい気はしないでしょう。
二世帯住宅での理想的な往来方法
共用できるスペースであったとしてもどちらか一方から勝手に
入ってこれるような状態にしておくのはあまりおススメできません。
施錠することで行き来できないようにするか、
玄関を経由してしか行けないようにするなど工夫が必要となります。
玄関を分岐ポイントにするとお得になる
完全分離型の二世帯住宅だと玄関も二ヵ所必要になりますし、
玄関収納や土間などもそれぞれ必要となってきます。
そのため、完全分離型の二世帯住宅はどうしても費用が高くなってしまい、
そこをネックと捉える方も少なくありません。
おススメなのは玄関で分岐してしまうことで、
そうすれば玄関や玄関収納、土間も一つのままで大丈夫です。
玄関で分岐するタイプの住宅なら顔を合わせるのは玄関だけとなりますし、
プライバシーも十分確保することができます。
何より、建築費のコストダウンを考えると大きなメリットが生じます。
マンションのエントランスのようなイメージ
イメージとしてはマンションのような感じでしょうか。
共用のドアにエントランスなどがあり、
そこから各々の部屋に分かれていくというまさにマンションのような住宅です。
玄関分岐型にすれば建築費を節約できる
完全分離型の二世帯住宅だとどうしても仕上がりの段階で
200万円近い差額が生じてしまうことになりますし、
もしかするともっと差額が大きくなってしまう可能性もあります。
どんなにお金がかかっても完全分離型の二世帯住宅がイイ、という方ならともかく、
そうでないのならできるだけ玄関共用タイプの二世帯住宅がおススメです。
このような間取りでコストダウンを図ることができます。
収納をどこに配置するかを考える
二世帯住宅で意外に悩んでしまうのが収納スペースです。
建坪面積が非常に広い住宅なら収納もたっぷり作れますが、30~40坪程度の二世帯住宅だと
どうしてもそれぞれの家族が暮らすスペースは控え目です。
その限られた空間の中で収納スペースを確保する必要があるのです。
そのため、二世帯住宅を建築するときにはどこに収納を配置するか
ということをしっかり考えないといけませんし、
工夫を凝らしてスペースの無駄がないようにしなくてはなりません。
二世帯住宅だとどうしても収納場所が分散されやすくなってしまいますし、
配置したい場所に配置できないことも出てきます。
収納スペース確保のおすすめポイント
少しのスペースも無駄にすることはできませんから、
階段下のスペースなども有効に活用したいですね。
階段下はデッドスペースといわれるように無駄なスペースになりがちですが、
空間を作り、ここを収納にしてしまうのはおススメです。
二世帯住宅の間取りで悩んでしまう方の多くが収納を十分確保することができない、
好きな場所に配置することができないという悩みです。
プロのアドバイスで収納を増やす
一つの住宅を二世帯で暮らせるようにしているのですから
どうしてもスペースは限られてきますし、
最後の最後まで収納の場所に困ってしまうというケースもあるでしょう。
自分で配置したい場所があったとしても、
建築士の方に相談してアドバイスをもらった方が
良いアイデアを出してくれることがあります。
遠慮せずに相談してみましょう。
音の問題もしっかり解決すること
二世帯住宅で暮らすときに問題になってくるのが生活音です。
賃貸マンションやアパートで暮らしたことがある方なら
他人の生活音に悩まされたことがある方は多いと思いますが、
二世帯住宅でもこうした悩みに直面することは多々あります。
騒音の感じ方は人それぞれで思いのほか深刻?
自分の父や母と一緒に暮らしているケースだと自分自身は我慢することができたとしても、
相手や子供が我慢できなくなってしまうこともありますから、
生活音の問題はしっかり解消しなくてはなりません。
完全分離型で二階に両親などが住んでいる場合、
リビングの真下に寝室などを設けてしまうと生活音に
悩まされてしまうことがあるかもしれません。
また、平屋タイプの二世帯住宅だと隣の音が
そのまま聴こえてしまうという状況に陥るケースもあります。
生活音はストレスの原因にもなりますから、
間取りをしっかり考えるのはもちろんですが、
防音工事の施工なども含めてトータルで考えるようにしましょう。
間取りで騒音の問題を解消できる
本格的な防音工事を行うとなるとそれなりに費用がかかってしまいますから、
できるだけ間取りで解決できるようにするのがベストです。
生活音の影響を受けないような部屋の配置にすることで
ストレスフリーな生活を送ることができるでしょう。
また、いざ住んでみると、間取りを工夫したくらいではどうにもならなかった
という場合は防音工事をおススメします。
天井や壁にしっかりと防音をすれば問題は解決します。
供用で使えるバルコニーやデッキを
せっかく二世帯で暮らすのですから日頃から交流はしっかりと取りたいもの。
共同で使用できるバルコニーやウッドデッキなどがあれば
ご両親も孫の顔を見ることができますし、子供たちも祖父母に気軽に甘えることができるでしょう。
家族全員でコミュニケーションを取ることもできますし、
できればこのようなスペースを設けることをおススメします。
ウッドデッキなどがあれば家族でお月見やちょっとした食事もできるでしょう。
二世帯住宅なのに家族が疎遠に?
二世帯住宅で暮らしているのにほとんど顔を合わすことがない、
という家庭も少なくありません。
プライベートを完全に分けていると言えば聞こえはいいですが、
やはりそれだと家族としてのていをなしていない気がします。
ご両親はきっとお孫さんの顔を見たいと思いますし、
子供たちも時にはおじいちゃんやおばあちゃんとお話したいと思っているはずです。
そういう機会をすべて奪ってしまうのはあまりおススメできません。
いざという時に助け合える関係を築く
せっかくの二世帯住宅なのですから、
いつでも気軽にコミュニケーションが取れるような場所を
一つでも作っておくと家族の絆も深くなると思いますし、
仲良くやっていけるのではないでしょうか。
お互い困ったときにも助け合うことができますし、
まったく交流がないのは家族として寂しいものです。
ウッドデッキやバルコニーに限りませんから、
家族で一堂に会せるような部屋、スペースが欲しいですね。
注文住宅で後悔しないために…
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