ベタ基礎とは?耐久性や寿命など覚えておきたい基礎のいろいろ

一言に「基礎」といっても、基礎の種類は1つだけではありません。布基礎やベタ基礎などがあり、それぞれで特徴も異なります。

ここでは、基礎に関する基本的情報について紹介しています。「絶対にベタ基礎じゃないとダメ」ということはないことを理解しましょう。

「基礎」と「土台」は別物?用語を知ってスムーズな家づくり

ベタ基礎
「基礎」と「土台」は同じでは?と混同している人もいますが、基礎土台はまったく別物です。基礎は、最終的に土に埋め込むため、石やコンクリートなどの腐らない材料を使用して家を地面に固定をするもので、土台は、柱やその上の骨組みを受けるために、基礎の上にボルトなどで固定して使う木の角材のことです。

そのため、土台は木の骨組みの中で、地面に最も近いところにあります。基礎は完全に土の中に埋まっていますので、普通に生活していたら、まず見ることはできません。

昔は「石端建て」により自然の石の上に柱を建てていた

昔は「石端建て」といい、自然の石の上に直接柱を建て、家の骨組みをつくっていました。石端建ての場合は、石の大きさや高さがバラバラなため、柱の下面の位置が不揃いになり、柱や梁、床、建具にゆがみや隙間など、さまざまな不具合が生じてしまいます。

江戸時代以降は土台方式、その後、布基礎やベタ基礎が普及

石端建ての問題を解決するために登場したのが土台方式です。柱の下に角材を敷き、木の骨組みを建てるようになりましたが、石の上に土台を敷くため木材が腐りやすいという弱点もありました。

そして、土台を腐りにくくするために、コンクリートなどで連続した基礎をつくる布基礎が登場し、普及していきました。

しかし、布基礎も通気性の問題や切欠きによる強度の問題があり、近年、新たに登場して普及しているのがベタ基礎です。

ベタ基礎は、土の上にコンクリートの盤をつくり、その上に家を建てるやり方で、軟弱な地盤であっても基礎ごと沈むことが少ないため安心して家を建てることができます。また、床下に湿気を入れず乾燥状態にしやすいため、耐久性も落ちにくいです。

ベタ基礎はコンクリートや鉄筋量が多いがコストは布基礎と同じくらい

ベタ基礎は、土の上に丈夫なコンクリートの盤をつくるため、布基礎よりも使用するコンクリートや鉄筋量が多いです。しかし、型枠の手間・工事費が少ないため、総額で考えれば布基礎とほとんど同じ金額でできます。

とにかくベタ基礎が良いわけではない

布基礎と同じくらいの金額ででき、耐久性・耐震性などの強度も確保できるため、ベタ基礎は急速に普及しています。しかし、ベタ基礎は非常に重く、場合によっては家全体の重さの半分以上を占めることもあるため、地盤の強さも必要です。

地盤の強さとの関係性もあるため、どの場所・建てる家にもベタ基礎が良いわけではありません。

ローコスト住宅を建てる際は注意!手抜き業者は鉄筋をつなげない!?

鉄筋
ローコストで注文住宅を建てる場合などは鉄筋にも注意が必要です。なぜなら、家の強度に関わる鉄筋コンクリートの鉄筋量をなんとなくで決める業者や、とりあえずで入れる業者があるためです。

鉄筋量が少ないと強度も得られず、耐震性や耐久性にも問題が生じてしまいます。信じられませんが、必要な作業でも「面倒な作業はやらない」という手抜き業者があるため、注意しましょう。

家を建てる際に使われる「異形鉄筋」

鉄筋コンクリートは、引っ張られる力に強い鉄筋と押しつぶされる力に強いコンクリートの両方の良い部分を利用した、非常に強度の高い構造体です。鉄筋はコンクリートの中に入っているためバラバラになりませんし、コンクリート強アルカリ性なため鉄筋が錆びることを防げます

一般的に、家を建てる際は、表面がでごぼこしていてコンクリートと一体化しやすい異形鉄筋が使用されています。異形鉄筋は「D-13」などと表示され、数字は異形鉄筋の太さを表しています(mm単位)。

鉄筋の施工コストは1kgあたり200円程度

鉄筋は、重さ1kgあたりで材料費が80円前後、加工費は1kgあたり120円前後かかります。そのため、鉄筋の施工コストは1kgあたり200程度かかることになります。

鉄筋コンクリートは、基本的に、鉄筋の数・量が多くなるほど強度が増します。が、その分手間とコストがかかります。

鉄筋は現場でつなげる作業が必要

鉄筋は、長さや太さ、場所によって現場でつなげる作業が必要になります。また、工場で組み立て、加工コストを減らすユニット鉄筋と言われるものもありますが、やはり同様に、基礎が曲がっている部分などを現場でつなぐ作業が必要です。

これらの、鉄筋をつなぐ作業は、鉄筋コンクリートの強度や建てる家の耐久性や耐震性に関わる問題なため、しっかりとおこなわなければなりません。

また、基礎に切欠きがある場合は、不足分の強度を補強をするために鉄筋を多めに入れる作業が必要です(補強筋)。

基礎の手抜き工事は言語道断

鉄筋を組む作業は、非常に手間がかかることから一連の作業を省略してしまう業者も存在します。

その他にも、コンクリートを流し込む際、鉄筋が正しい位置になるために使用するブロックやスペーサーをまったく入れなかったり、ベタ基礎の盤の鉄筋量を計算しなかったりなど、考えられないような手抜きをする業者もあります。面倒な作業は避け、とりあえず少しだけ鉄筋を入れたり、なんとなくで鉄筋量を決めるなど、非常に危険な行為をするのです。

そのような業者に依頼しないために、事例が豊富で、ホームページや案内パンフレットで、工事中の写真を提示している優良業者を選びましょう。
インターネットで資料請求をする際も、優良なサイトを見分ける必要があります。
<管理人おすすめ>住宅メーカー比較ができるサイト→タウンライフ

軟らかいコンクリートを使って家を建てると危ない!

生コンクリート
十分な強度のない「軟らかいコンクリート」を使用していたら、家の寿命が短くなってしまいます。

コンクリートは水の量が大事

コンクリートは、セメントと砂、骨材と水を混ぜてつくり、各材料の分量の違いで強度も変わってきます。コンクリートは非常に強度がありますが、永久的に強さが続くわけではありません。コンクリートが強いアルカリ性のうちは強度が保たれるのですが、空気に触れたりして中性化すると従来の強度が保てなくなってしまいます。

そのため、コンクリートに配合されている水の量を少なくすれば中性化を遅らせることが可能です。通常のコンクリートは寿命がおよそ60年ですが、水の量を少なくすることで寿命を200年程度まで延ばすこともできます。

コンクリートの流し込みは、以前はミキサーによって、その場で混ぜ合わせながら作業していましたが、現在は専門業者がつくり持ってきてくれます。

しかし、仮にコンクリートの強度を求めるあまり、水の量を減らしすぎてしまうとコンクリートが硬くなってしまいます。コンクリートが硬くなってしまうと、流し込んでも型の隅々まで回らず、作業がしずらいうえに鉄筋などが見えてしまう可能性があります

コンクリートを軟らかくしたい場合は専門業者に依頼する

コンクリートを軟らかくしたい場合は、混和剤という専用の薬を使うか、水の量を増やす方法があります。しかし、単純に水を増やすだけでは必要な強度まで失われる可能性があります

そのため、必要な強度を保ちながら軟らかくできるコンクリートの専門業者につくってもらうのが一般的です。

強度が無いコンクリートを使う業者の見分け方

一般的には、コンクリートの強度を保ちながら、必要に応じて軟らかくしたり硬くしたりしますが、手抜き業者の場合はとにかく手間・コストがかからないように、なるべく軟らかくしてもらうように専門業者に依頼をするのです。

コンクリートの強度については、コンクリートと一緒に現場に入る納品伝票に記されていますので、業者さんに見せてもらい、説明を求めると良いでしょう。

コンクリートが硬めの場合は流し込むのに大変な手間がかかるのですが、手抜き業者は「できるだけラクに作業をする」「できるだけコストをかからないようにする(利益を増やす)」しか考えていませんので、とにかく軟らかいコンクリートを使うのです。

型枠をすぐに使い回す業者はNG!?

型枠の使いまわしをする業者に注意
手抜き業者は、コンクリートを流し込む際に使用する型枠をすぐに次の現場に持っていき、使い回すことがあります。一見すると「効率の良い」仕事に見えますが、これは面倒な作業やコストを省くための大きな手抜きです。

なぜ、型枠をすぐに次の現場へ持っていってはいけないのか。ここでは、コンクリートの養生や手抜き工事を見破るポイントなどについて見ていきましょう。

最低でも4〜5日養生してコンクリートを固め強度を出す

コンクリートを流し込む際は型枠を使用します。以前は、木製の板でつくられた型枠を使用していましたが、木製だと2〜3回で使えなくなりコストが高くつくため、現在は、銅製型枠を使用するのが一般的です。

銅製型枠であれば、コンクリートが固まった後でもはがしやすいですし、耐久性も高いため何度も使うことができます。

銅製型枠にコンクリートを流し込んだ後は、コンクリートが固まり強度が出るまで、最低でも4〜5日は型枠を外さずそのままの状態にしておかなければなりません(養生)。

この際、ただ放っておくだけでなく、冬の場合はコンクリートの上にシートをかけるなどして凍らないようにしっかりと管理します。なぜなら、コンクリートが固まる前に凍ってしまうと、中身がスカスカになり必要な強度が出ないためです。また、夏の場合は散水などをして、発熱して急激に乾くのを防ぎます。

このように、しっかりとコンクリートを管理しながら養生することで、確かな強度を保ったコンクリートができあがり、耐久性・耐震性の高い家を建てることが可能になるのです。

手抜き業者は型枠を次の日には外して持っていく

コンクリートを流し込み、すぐに型枠を外していたら手抜き業者の可能性があります。

前述の通り、通常は型枠にコンクリートを流し込んだら、固まるまで4〜5日は型枠を外さずそのままにしておきます。しかし、手抜き業者はそんなことはしません。手抜き業者はとにかく手間やコストを抑え、利益を得たいと考えているため、コンクリートを流し込んだ次の日には型枠を外して、次の現場へ持っていってしまうのです。

1日でもコンクリートはある程度固まりますが、当然、固まりが不十分なため、型枠を外す際に欠けてしまうことがありますし、ひどいときには鉄筋が露出してしまいます。

また、手抜き業者は、型枠を設置する際に支保工を細かく入れるのも嫌がりますし、型枠がずれていたとしても打設作業は面倒なため直そうともしません。

手抜き業者は、「どうせ見えない部分だから大丈夫だろう」など、いい加減な考えで作業をするため、コンクリートも必要な強度が得られませんし、家の耐久性・耐震性にも問題が生じてしまいます

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