養生の仕方や配線工事に注目!ローコスト住宅のチェックポイント

手抜き業者は、特に見えない部分で、さまざまな手抜きをおこないます。コストや手間を省くためにおこなうこれらの手抜き施工によって、家の耐久性や耐震性などにも問題が生じる場合があります。

同じ金額をかけて建てる家でも、良い施工業者か悪質な手抜き業者かによって、出来栄えが大きく変わってきますので十分に注意してください。

とくに、いよいよ住宅が完成してきた、という時に、住む人のことを思い遣った対応ができているのかを確認できる部分があります。それが、養生の質や配線工事です。是非、完成間近の住宅もしっかりチェックを行って、職人さんとコミュニケーションを取りながら、一緒に良い家づくりを行いましょう。

手抜き業者で家を建てると傷やへこみだらけ!?養生もいい加減!

新築住宅の養生をしない業者に注意
「新築の家に傷やへこみがつかないように」と、あたりまえの考えでおこなう作業についても、適当にしてしまう業者もあります。そのため、新築の家にも関わらず、傷やへこみがたくさんできているなんてこともあり得ます

ここでは、問題になるいい加減な養生方法について紹介しています。業者へ問題を指摘することも可能ですので、新築住宅に傷やヘコミができることが無いように、予めチェックしておきましょう。

見積もりはしっかり計上し、養生はいい加減な手抜き

手抜き業者が家を建てると、壁やドア、柱など、さまざまなものに傷やへこみがついている可能性があります。

なぜなら、家を建てている現場には多くの工事関係者が出入りしますし、完成間近になるといろいろなものを搬入するためです。

通常であれば、壁や柱、ドアなどに傷がつかないように、樹脂のカバーや薄い合板をかけて養生をします。そのため、仮に家具や流し台など、大きなものを搬入する際に当たったとしても傷やへこみができることはありません。

実際、各業者は見積もりの際に養生費として10万円程度計上をします。この見積もり金額の中には、養生で使用する樹脂カバーや合板の材料費やちょっとした手間賃が含まれているのです。

良い施工業者であれば、新築の家に傷やへこみができないように丁寧に各部位を養生し、壁などに当たらないように細心の注意を払って搬入をします。
しかし、悪質な業者の場合は、少しでもコストを抑えて儲けを多くするために、樹脂カバーや合板ではない安い材料や余りものを使って養生したり、養生の範囲を狭くしたりします。また、ひどい場合だと、養生すらしていないこともあるので困ったものです。

そうして、見積もりでは10万円程度計上しておきながら、実際の養生にはコストをかけず、差額分を懐に入れてしまいます。

床には紙のシートで養生するため傷やへこみができやすい

いい加減な養生が問題になるのは、壁や柱、ドアなどだけではありません。最も傷が目立つフローリングの床においても、適当な養生をするのです。

通常、フローリング仕上げをした後は、ボードや合板を隙間なく敷き、養生テープで固定します。そのため、ボードや合板が動いて傷つくこともありませんし、靴などで傷つけたり、汚れやゴミが入ることも防げます。

しかし、手抜き業者は、面倒な作業を省きコストをカットするために、ボードや合板ではなく、紙のシートを敷くだけで済ませたりします。当然、素材が紙なので、搬入の際に誤ってものを落としたり当たったりすれば、床にへこみや傷ができてしまいます。

施工自体を手抜きする業者は、たいがい養生もいい加減なので、完成した家の中には至るところに傷やへこみがある可能性があります。細かい部分までしっかりとチェックが必要です。

見えないところにゴミをそのまま放置

養生とは異なりますが、床下や天井裏の見えないところにゴミなどを放置する業者もいます。「どうせ見えなくなるからバレない」という考えで、食べ物のゴミやタバコの吸い殻などをそのままにして施工してしまうのです。普通、絶対にありえないことですが、こういった業者がいるのも事実ですので、気をつけましょう。

見えないことをいいことに電気配線もいい加減!ローコストの家を建てる際は注意しよう!

配線工事
電気配線などの設備工事は見えないところなので、家ができた後に手抜きを見破るのは非常に難しいです。ましてや、居住者は素人ですので、仮に見れたとしても「これが一般的なやり方です」と業者に説明を受ければ、納得してしまいます。

ここでは、電気配線における手抜き工事について紹介しています。普段、見えないところですので、工事が終わってしまえば居住者に確認の術はありません。しかし、どのような施工が一般的なのかを把握して、工事中にチェックする機会があればこの記事を参考にして施工を確認しておきましょう。

電気配線はまとまっていて見た目がきれいなのが普通

注文住宅を建てる際や建売のローコスト住宅を購入する場合でも、どんな家でもたくさんの電気配線が張り巡らされています。テレビ配線や電話線、電灯線、、、など、昔に比べると、電気配線の量も非常に多くなりました。

通常、電気配線は家の骨組みに沿ってきれいに配線されるものです。天井や床下は水平に、壁の中はに配線し、金物を使って90cm以内に留めるようになっています。

そのため、配線がまとまっていて見た目もきれいですし、維持管理もしやすいです。隅々まで丁寧に仕事をする業者であれば、あたりまえのようにこれらの作業をおこないます。

手抜き業者の電気配線は見た目も悪く維持管理もしづらい

手抜き業者は電気配線すらも、手間や時間、コストを省く対象になります。通常は、骨組みに沿って、床下や天井は水平方向、壁は縦方向に配線をするものですが、手抜き業者はそんなのお構いなしで最短ルートで配線をしようとします。

なぜなら、配線を最短ルートで済ませれば、作業の手間も省けますし、電線も2〜3割は少なくて済むためです。手間賃も材料コストも減らせるため、業者の儲けを増やせます。

また、本来は電線を金物で90cm以内にしっかりと留めるのですが、手抜き業者の場合は簡単に留めるだけで済ませてしまいます。ひどい場合は、金物すら使わずに、ビニールテープで留めるだけで終わらせることだってあるから驚きです。

「見えないところだから適当に済ませて大丈夫」と、いい加減な考え方で作業をして、儲けを出すことだけを目的としているので、平気でとんでもない仕事をおこないます。

このような施工をすると、電気配線はきれいにまとまりませんし、見た目もぐちゃぐちゃで維持管理がしづらくなります。

ローコスト住宅は配線工事にも注意!手抜き業者の配線の穴開けはいい加減!

配線工事がずさんな電気工事業者も存在する
配線工事の際、柱や梁などにケーブルを通すための穴開けをしたりするのですが、手抜き業者に任せてしまうと大変なことになってしまいます。

良い業者であれば丁寧に穴開けするため、柱や梁などの構造強度も問題がないのですが、手抜き業者が穴開けをすると、これらの構造強度が失われる可能性があるのです。

そこで今回は、手抜き業者のいい加減な配線工事・穴開けについてまとめています。いかに悪質な業者の作業が酷いかを知り、多くの手抜き工事を把握することで、業者の見分けもできるようになります。

配線工事の際は柱や間柱に穴を開ける

建てている家の壁が大壁でも胴縁でもない場合は、配線のために柱や間柱に穴開けが必要です。配線のケーブルを通すので、手間はかかりますが、10〜15mm程度の穴開けをおこないます。

もちろん、柱や間柱に穴を開ける際は、構造強度が失われないように気をつけなければなりません。

仮に、家の壁が大壁の場合は、壁が厚いので、このような手間が省けて業者にとっては非常に配線工事がやりやすくなります。

複雑に行うべき配線作業も省略してしまう業者

配線工事で大変なのは洋室よりも和室です。そのため、和室が多い家は、業者からすると「配線工事の手間がかかる家」でもあるのです。

和室は、壁の薄い真壁で、貫とボードの間の隙間がないため、配線を通すのが非常に難しいです。※貫とは柱と柱の間に横に取り付けられている板のことで、貫にラスボードを張り、聚楽壁などの仕上げをしたりします。

厚みのある貫であれば、配線がしやすいように穴を開けたりできますが、薄めの貫の場合はラスボードに切り込みを入れて配線するなど、手間のかかる作業が必要です。

丁寧に作業をする業者であればしっかりとやってくれるのですが、手抜き業者の場合は手間のかかる作業は省いてしまいます。ラスボードに切り込みを入れて配線するのは面倒なため、厚めの貫同様、ドリルで穴を開けたりして配線をします。

梁の継手部分に穴を開ける業者もある

梁などの構造材が見えなければ、横の隙間を使って配線が可能ですが、梁などが見える場所も、業者にとっては手間のかかる配線場所となります。

しかし、梁などの構造材が見える場合は、横の隙間を使うことができないため、梁にケーブルを通すための穴を開けなければなりません。太い梁もありますし、穴開け箇所も多いため、大変手間がかかってしまいます。

良い業者であれば、このような面倒な作業においても、しっかりと丁寧に対応してくれるので安心です。しかし、手抜き業者であれば、いい加減な配線工事をするため気をつけなければなりません。

なかには、梁をつなぐ継手部分に穴を開けて配線している場合もあります。継手部分に穴を開けてしまうと、わずかな力が加わっただけで継手が外れてしまう可能性があり、大変危険です。

柱や梁などに穴を開ける際は、構造強度が失われないように、細心の注意を払う必要があるのですが、手抜き業者はそんなことまったく気にしません。後のことは考えず、平気で継手部分に穴を開けてしまうのです。

手抜き業者が配線工事をすると家の強度が心配

このように、手抜き業者が配線工事をすると、家の耐久性や耐震性にも問題が生じ、安心・安全に長く暮らしていくことができなくなってしまいます。

せっかく高いお金を支払って建てる家も、最初から構造強度を失った柱や梁があるかもしれません。どんな業者が建てるかで、家がどれくらい長持ちするかが変わってきますので、業者選び・家選びには十分気をつけてください。

ローコスト住宅を建てる際はコンセントやスイッチにも注意!コスト重視でいい加減な施工

スイッチなどの目に見える部分の材料もチェック
コンセントやスイッチはどんな家でも必ず必要になります。良い施工業者であれば、何の心配もいりませんが、手抜き業者が施工する場合は気をつけなければなりません。

手抜き業者は見積もりに入れている器具は使用せず、いい加減にコンセントやスイッチを施工するためです。そのため、すぐに壊れる可能性があり、維持管理コストが余計に高くつきます。

ここでは、コンセントやスイッチの施工方法について紹介しています。どういった施工をするかを把握しておけば、良い業者と手抜き業者を見分けるためのチェックも可能です。

手抜き業者はコンセントやスイッチの取り付けもいい加減

家を建てる際、コンセントやスイッチを取り付けるときは、樹脂製の絶縁ボックスを取り付け部分に使用して配線を保護し、化粧プレートを留め付けるのが一般的な施工方法です。

丁寧に仕事と向き合う良い業者であれば、これらの施工に多少の手間やコストがかかったとしても、何ら問題なく取り組んでくれます。

しかし、手抜き業者が施工する場合は、とにかく儲けを増やすために手間やコストを省略するため、コストのかかる樹脂製の絶縁ボックスは使用せずに施工してしまいます。

たしかに最近は、絶縁ボックスを使わなくてもスイッチやコンセントの取り付けが可能な配線器具があります。しかし、配線を保護することを考えると、やはり絶縁ボックスを使用することが望ましいのです。

利益重視の業者は、絶縁ボックスを使用せずにコストを浮かせるだけでなく、居住者からコンセント追加の要望が出た場合は、とりあえず線を通す、いい加減な施工で取り付けてしまいます。

コンセント自体も、ただ石膏ボードに挟んでいるだけなので、ちょっとしたことで簡単に壊れてしまいます。見積もりの際は絶縁ボックスを使用する前提で計上し、実際は使用せず、いい加減な施工で済ませてしまうのです。

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